【プレスリリース】学校統廃合に伴う広域通学を、保護者・学校・運行会社が無理なく支える運用へ
恵那市立恵那南中学校(5校統合)のスクールバス16台にロコバスを導入。位置情報の共有と車内Wi-Fiで「動く自習室」を実現
株式会社ジーネックス(岐阜県多治見市、代表取締役:柴田 俊、以下「当社」)が開発・提供するバスロケーションシステム「ロコバス(運行情報)」が、2026年4月に開校した岐阜県恵那市立恵那南中学校のスクールバス全16台に導入され、運行を開始しました。
恵那市恵南地区では、2026年4月に5つの中学校が統合し、新たに恵那南中学校が開校しました。統合により通学範囲が広域化し、片道6km以上・通学時間1時間程度に及ぶ生徒も生じることから、16台のスクールバスによる送迎体制が組まれています。当社は、この広域通学に伴う関係者それぞれの課題に対応するため、スクールバスの位置情報共有と通学環境の整備を担いました。
学校統廃合の難所は「広域通学への合意形成」
学校統廃合では、施設や通学路の整備だけでなく、通学距離が伸びることへの保護者の不安をどう解消するかが大きな課題になります。「バスがいつ来るのか分からない」「悪天候の日に子どもが長く待つのではないか」といった不安は、統合に対する保護者の懸念に直結します。
一方で、学校や教育委員会には「遅延に関する問い合わせ対応をどう抑えるか」、運行会社には「運転手に余計な操作を増やさず安全運行に集中させたい」という、それぞれ異なる事情があります。学校統廃合に伴うスクールバスの導入は、こうした複数の関係者の事情を同時に満たす運用をどう設計するか、という合意形成の問題でもあります。
当社の取り組み:関係者それぞれの事情を踏まえた運用設計
当社は、保護者・学校・教育委員会・運行会社それぞれの事情を整理したうえで、全員が無理なく続けられる運用を設計しました。
1. 保護者:アプリ不要で、バスの現在地をリアルタイムに確認
保護者は、配布物などに記載されたQRコードまたは専用URLを開くだけで、スクールバスの現在地を地図上でリアルタイムに確認できます。アプリのインストールや会員登録は不要です。バスの接近に合わせて家を出られるため、悪天候の日でもバス停での待ち時間を抑えられます。位置情報は年度ごとのパスワードで保護され、特定エリア外では非表示にできます。
2. 運転手:操作は一切不要、運転に集中できる設計
車載器はシガーソケットに挿すだけで、エンジンと連動して自動でオン・オフします。運転手による打刻やスイッチ操作は一切必要ありません。運行情報のための追加作業を現場に求めないことで、運転手が安全運行に集中できる運用としています。
3. 学校・教育委員会:問い合わせ対応の負担軽減と、安全配慮の可視化
学校や教育委員会も同じ画面で運行状況を把握できるため、保護者からの「まだ来ない」という問い合わせに対応しやすくなります。広域通学に伴う安全配慮を、仕組みとして関係者に示せる点も、統合の説明にあたっての利点となります。
4. 広域通学のデメリットを価値へ:車内Wi-Fiによる「動く自習室」
恵那南中学校では、位置情報システムに加えて車内Wi-Fiの整備も当社が担当しました。生徒がGIGAスクール端末を使い、移動時間中に学習できる環境を整えたものです。通学時間が長くなるという広域通学のデメリットを、「学習にあてられる時間」という価値へ転換する取り組みであり、保護者の不安に対する一つの答えとなっています。
ハードからソフトまで、一貫した社内開発体制
これらの柔軟な対応は、当社が車載器(ハードウェア)の設計・製造から、位置情報を表示するWebシステム(ソフトウェア)の開発・保守までを、外部委託(下請け)せず社内で一貫して手がけていることによります。車内Wi-Fiの整備のような個別の相談にも、開発元として直接対応できます。当社のバスロケーションシステムは、低価格な機材で高精度な位置情報を実現した点が評価され、『第37回 中小企業優秀新技術・新製品賞』において「優良賞」を受賞しています。
25以上の自治体で導入、いずれも継続利用中
「ロコバス」は、スクールバスや地域公共交通の運行情報・予約管理システムとして、これまでに25を超える自治体に導入されています。恵那市では、今回のスクールバスに先立ち、一般路線バスでも導入されています。期間限定の実証実験を除き、導入したシステムはいずれも現在まで継続して利用されています。
当社の考え方:「仕様」に地域を合わせるのではなく、「地域」にシステムを合わせる
地域公共交通やスクールバスのシステム化では、システムの仕様に合わせて地域の運用を変えざるを得ず、現場や関係者に負担が生じるケースは少なくありません。
株式会社ジーネックスは、社員10名という規模ながら、ハードウェアの設計・製造からソフトウェアの開発・保守までを外部に委託せず社内で完結させる体制をとっています。この体制による小回りの良さを活かし、今後も学校統廃合や広域通学に取り組む自治体・教育委員会の、関係者それぞれの事情に寄り添い、無理なく続けられる通学環境づくりに貢献してまいります。
スクールバスの位置情報システムや、学校統廃合に伴う通学環境の整備をご検討の自治体・教育委員会のご担当者様は、お気軽にお問い合わせください。2週間の無料デモやオンラインでのご説明にも対応しています。
関連リンク
恵那南中学校のスクールバスの運行について(恵那市公式サイト)
https://www.city.ena.lg.jp/kosodate_kyoiku/kyoiku/shochugakko/15785.html
